ballpen2

ころがった跡

キャンペーンなんかで、もらうこともあるボールペン。
それくらい安価に作れるのだけれど、
実は、その仕組みがすごいことになっている。
あのペン先のボールが使う時はすらすらと
使わない時はインクが漏れないようにしてくれているのです。
1mm以下のボールがスムーズに
少しずつインクを出しながら転がっているのです。
そんなボールペンを誰もが持つようになるまでには
たくさんの改良と努力がありました。


アメリカ生まれ、ハンガリー育ち

ボールペンの発明自体は1884年。アメリカ人のジョンさんの手によって。
しかし、インク漏れがひどく実用化にはいたりません。
次に1943年ハンガリー人の新聞の校正をしていたラディスラオさんが
長時間使用できる筆記具として、
インクの粘りを高め、芯の管を細くすることで
一応“使える”ものとなったようです。
そこから世界に広まり、アメリカではブームがやってきますが
まだまだ、我々の使っているボールペンとは程遠いものでした。


日本上陸

そして戦後、進駐軍と共に日本へやってきます。
彼らが使っているその新しい筆記具に魅力を感じ、
各社で生産が始まりましたが、
すぐには永く使えるようなものにはなりませんでした。

そんな中、1948年「万年筆の革命児」と新聞にもてはやされたという、
セーラー万年筆“ボール・ポイント・ペン”が発売。
当時300円。今でいうと…およそ8000円ほど。
外観、価格ともに、万年筆を引き継いだものでした。

一方で、発明家、事業家として、震災、戦争の苦難を乗り越えてきた
中田藤治郎さんも良質で安価な物をという思いから改良を進め、
1949年、オートから“オートペンシル”が発売されます。
「自動鉛筆、三本百円で送ります」という新聞広告は注文を殺到させました。
こうして、現在でもよく見かける細くて六角形の
鉛筆型ボールペンの原型が誕生しました。


まだまだ成長

その後もボールペンの先にある、小さいボールの精度、
書き心地に重要なインクの粘度、発色の良い水性や、中性、
長時間握っていても疲れないグリップ、ペン先の収納方法など、
様々なニーズのために、現在も進化しています。

その生産量は2008年には総計13億本。
そのうちの一本が、今あなたの胸ポケットに。


何を書き記しておきましょう?

資料提供:オート株式会社

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